門田木工通信「さかえ」
第659号
令和7年2月28日金曜日
ここち良いをイージーオーダーの家具で
『まいど、ありがとうございます。』
時節がら ご機嫌いかがですか。
青木繁(1882-1911)と言う画家をご存知でしょうか。
私が高校生の時、石橋美術館の壁一面に飾られていた青木繁の『海の幸』に圧倒され今も心に残っています。
六年ほど前、その絵を見たいと行きましたが久留米市立美術館に代わりその絵は、東京のブリヂストン美術館に有るとの事で『海の幸』に会うことは叶いませんでした。
東京美術学校を卒業した青木は、写生旅行で行った千葉県房州で描いた『海の幸』でした。
先日、市報に『海の幸』かと見間違える様な絵を見つけました。
似ていたその絵は、青木繁作『漁夫晩帰』でした。
「佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館の企画展」の為ウッドワン美術館より借受て展示されているものでした。
1907年、故郷福岡県久留米に帰って来ます。大川の酒造会社清力商店の事務所となる洋館の大広間を飾るために、明治41年に制作された縦119㎝横×198㎝という大作でした。
その絵は、『海の幸』をほうふつとさせるものでした。
よく見ると漁夫と女、子供の顔が現代画を思わせ鼻が高くキリリとイキイキした面構えです。
青木繁が生きた時代は、まだ日本画が主流で西洋画は評価されなかった時代だったとか。そういう中にあって自分の画風を切り開いて行った青木繁。放浪の末に胸を患い、28歳で亡くなります。
そんな青木繁の胸の内を思うと、絵に対する熱い思いが込み上げて来ます。
榮子
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